【投資ぶっく】キャッシュバランスプラン仮想口座とは?元本と指標利率

投資ぶっく

投資ぶっく  >>  企業分析・四季報  >>  キャッシュバランスプランの仮想口座とは?元本と指標利率

◆キャッシュバランスプランの仮想口座とは?

⇒仮想口座の基礎知識
⇒仮想口座を設けるメリット
⇒仮想口座には資産は実在しない
⇒指標利率は各企業ごとに設定

◆仮想口座の基礎知識

仮想口座とは、企業年金の運用において企業がキャッシュバランスプランを導入する際に設ける銀行口座の事です。

キャッシュバランスプランでは、年金資産の運用を企業が一括して行い運用リスクは企業側が負担します。

しかし、キャッシュバランスプランでは確定給付型年金でありながら運用資金は個人へ拠出する確定拠出型年金の特徴を持つ事から、毎年給与の一定額もしくは一定利率を仮想口座に拠出する形をとります。

◆仮想口座を設けるメリット

従業員は銀行の仮想口座に拠出されている年金の元本と利息を受け取る形となります。

その際、仮想口座を確認し元本と指標利率を乗じることで現時点における年金額を従業員個人が把握できるというメリットがあります。

◆仮想口座には資産は実在しない

個人が運用責任を負う企業型確定拠出年金の場合は運用資産が銀行口座に実在します。

これは、掛金の負担者は企業であるものの、運用責任者は個人(従業員)となっている為です。

しかし、キャッシュバランスプランでは企業が所持する金融機関口座で年金資産を一括運用している為、従業員個々の仮想口座には運用資産が実在しておりません。

その為、資産が実在しない口座であることから仮想口座という名称になっております。

仮想口座はキャッシュバランスプランを導入する企業に対して従業員が現時点の年金額を容易に把握できるように設ける事を義務付けた口座なのです。

◆指標利率は各企業ごとに設定

仮想口座に預けられる年金運用資産の利率は各企業が独自に設定する指標利率に準じた利率となっております。

この指標利率の設定方法は一定の決まりがあるものの各企業毎に異なる為、自社の利率がどの程度に設定されているか一度確認しておくと良いでしょう。

尚、企業が公開する指標利率は原則として毎年見直しがなされる為、将来的に現在の利率が補償されている訳ではありません。

◆カテゴリ・分類