【投資ぶっく】個人年金と個人型確定拠出年金の違いとは?

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◆個人年金と個人型確定拠出年金の違いとは?

⇒個人年金の基礎知識
⇒個人型確定拠出年金と個人年金の違い
⇒個人年金は途中引き出しが可能
⇒個人型確定拠出年金は倒産・破綻に強い

◆個人年金の基礎知識

個人年金とは、生命保険会社が提供している保険商品の一種で、毎月掛け金を積み立て老後に契約時の条件に沿って年金を受け取れる保険商品の事です。

年金不足問題が顕著に表面化してきた日本では、個人年金などを活用し自分自身で老後資金の準備を行っている方も多いかもしれません。

個人年金は生命保険料控除の年金保険料控除の対象となり、現状では年間で最大4万円の年金保険料控除の適用を受けることが可能です。

これは仮に所得税率20%、住民税率10%の世帯では1万2千円程度の節税効果を期待できる計算となります。

◆個人型確定拠出年金と個人年金の違い

個人型確定拠出年金と個人年金には幾つかの違いがありますが、最大の違いは控除対象額の違いです。

個人年金は前述した通り保険商品であり、生命保険料控除の年金保険料部分にあたる4万円が控除限度額となっております。

対して個人型確定拠出年金は掛金全額が控除対象となるため、仮に月額上限である6万8千円の拠出を行った場合、最大で年間81万6千円の控除を受けることができます。

個人型確定拠出年金は厚生年金被保険者と比較する給付水準が明らかに低い国民年金被保険者の補助的目的を含めて創設された制度でもあるため、月額の掛金上限額も企業型確定拠出年金と比較すると高くなっております。

運用商品を自分で選択するという負担が生じるものの、上図に活用すると仮に401kの運用で資産が目減りしてしまった場合でも所得税や住民税の節税効果が大きいため総合的にプラスの収益になる可能性もあります。

◆個人年金は途中引き出しが可能

個人年金は基本的に保険商品ですからいざという時には積み立ててきた資産を取り崩す事が可能です。

取り崩しや解約を行うと元本割れを生じる可能性は高くなりますが、確定拠出年金では一度拠出した資金は原則60歳に達するまで引き出しはできませんので個人年金は個人型確定拠出年金と比較すると流動性の高い年金運用が可能であるというメリットがあります。

また、老後の年金受取額に関しても、契約段階であらかじめおおよその年金受取額が確定している為、個人で運用を行う個人型確定拠出年金と比較すると老後のライフプランを設計しやすいというメリットもあると言えるでしょう。

◆個人型確定拠出年金は倒産・破綻に強い

個人型確定拠出年金は運営管理機関が破綻した場合でも拠出した掛金は個人に帰属する為、大きな影響を受ける事はありません。

対して個人年金の場合は保険会社が倒産した場合に将来的に受け取る予定となっていた保険料に影響を及ぼす可能性があります。

保険会社の倒産や破綻によって契約時の条件が履行されないケースは実は珍しい事でもありません。

その為、個人年金の加入を検討する場合は実際に自分が年金支給を受ける60歳~80歳あたりの年度でも存続している保険会社であるかどうかについても検討する事が大切です。

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