【投資ぶっく】指標利率とは?(指標金利・予定利率)

投資ぶっく

投資ぶっく  >>  金融市場・指標  >>  指標利率とは?(指標金利・予定利率)

◆指標利率とは?(指標金利・予定利率)

⇒指標利率の基礎知識
⇒指標利率とは?
⇒指標利率と再評価率の決定
⇒指標利率の規定の事例
⇒国債利回りと連動するメリット

◆指標利率の基礎知識

指標利率とは、キャッシュバランスプランによる年金運用を行っている会社に勤めている従業員の仮想個人勘定残高に適用される利率の事です。(指標金利・予定利率も同意)

指標利率とは?

仮想個人勘定残高とは仮想口座に拠出された金額の累計であり、指標利率を乗じることで現時点における自分の年金額を把握する事が可能となります。

◆指標利率と再評価率の決定

キャッシュバランスプランを導入する企業は、一般的に主要運用先の候補となる国債の利回りなど市場金利に指標利率を連動させることで年金運用リスクを軽減する事が可能です。

これは、キャッシュバランスプランが同じ確定給付型年金に分類される制度であっても従来の最初に定めた予定利率を基に給付額を約束する制度とは大きく異なります。

但し、市場金利に連動が可能なCBプランでは一定の期間ごとに指標利率の見直しを行い再評価率を従業員に告知する必要があります。

また、再評価率の決定に関しては年度ごとに無作為に利率変更が行われることのないように、予め利率の決定方法を規約に定めておく必要があります。

◆指標利率の規定の事例

企業がキャッシュバランスプランを導入する際に設定する指標利率の規定方法には以下のような方法があります。

【指標利率の規定方法】
★定率で規定
★国債利回りを基に規定(例:10年もの国債の直近5年平均等)
★定率と国債利回りを組み合わせた規定(例:10年もの国債の直近5年平均+1%等)
★東証株価指数等の市場インデックスを基準とする規定
★定率と国債利回りを組み合わせた規定に上限、または下限を定めた規定

キャッシュバランスプランでは一定期間ごとに運用実績及び将来の見通しを予測し指標利率を決定します。

最終的な指標利率の決定は制度を導入する企業が行う為、不安視される公的年金制度の影響も考慮し慎重に指標利率を決定することが重要になります。

◆国債利回りと連動するメリット

キャッシュバランスプランを導入する企業の大半は前項の国債利回りを基に規定しているのが現状です。

その為、従業員側の立場からすると国債が低金利である場合、利息付与額は少額となりますが、一般的にインフレ時には金利が上昇する為、利息付与額が高額になります。

インフレ時には基本的に円の価値が低下し、生活費用も上昇する事から利息が高額となっても実質的な利息の価値は大きく変化しません。

その為、その時の物価によって金利がスライドするキャッシュバランスプラン制度は一定の年金給付額を維持できる制度と考えられております。

◆カテゴリ・分類