投資ぶっく >> 株式・FX・債権・証券 >> デフォルト(金融用語)の意味
経済関連のニュースや新聞を読んでいると「デフォルト」という言葉を目にする機会があるかと思います。
ここでは金融に関わる用語としてのデフォルトについて初心者向きに用語の意味やデフォルトに関連する経済用語の豆知識を解説します。
デフォルトの基礎知識としてまず把握しておきたいのは以下の3項目です。
★デフォルトの意味
★デフォルトリスク
★デフォルトの格付け
更に社会のグローバル化に伴って世界のデフォルト事情としてアメリカ・中国・日本のデフォルトの歴史、そして多くの経済・金融ジャーナリストや有識者によって何度も論議されてきた日本国債のデフォルトの可能性についても確認していきましょう。
金融用語のデフォルトとは、国債や社債などの償還期限に利息及び元本の返済が不能となる「債務不履行」の状態のことです。
例えば国家が発行する「国債」は長期国債・短期国債ともに償還期限を迎えると元金に利息をのせ返済することになりますが、この償還期限に国家の財政破綻などで返済ができなくなるとデフォルトとなります。
また、会社や企業が発行する社債も同様です。
社債の返済期限に返済ができない場合はデフォルト、すなわち債務不履行になるという訳です。
【デフォルトの用語解説】 | |
---|---|
用語 | デフォルト |
読み方 | でふぉると |
英語 | default |
類語・別称 | 債務不履行 |
カテゴリ分類 | 株式・FX・債権・証券 |
投資分類 | - |
関連語句 | デフォルトリスク・格付け・債権 |
デフォルトが発生すると、投資家は投資資金が回収できなくなる為、大きな損失を被る事になります。
このデフォルトの可能性を信用リスク、またはデフォルトリスクと呼びます。
日本のように多額の国債を発行し借入金額が毎年のように大幅に増加している国や、経済状態が低迷している国の国債はデフォルトの有無に関わらず、数字的に『デフォルトリスクの高い国』であると言えるでしょう。
国債や社債などの投資商品の場合、購入した債権がしっかり利払され返済されるのかどうかは重要な確認事項です。
この、債権の安全性やデフォルトリスクを財務面や信用リスクなどを加味し第三者機関が判断する指標が格付けとと呼ばれるものです。
その為、ベンチャー企業の成功は、より適したデフォルトと提携できるかどうかについても成否の鍵を握っていると言えるでしょう。
世界では国家の財政破綻によるデフォルトは頻繁に発生しており、デフォルト自体は珍しい問題でもありません。
経済大国アメリカの「米国債券市場」でも、近年デフォルトの懸念が心配され問題視された経緯があります。
また、経済成長が低迷してきた中国では2014年に社債市場で初のデフォルトが発生しております。
尚、日本が世界的に懸念されている問題のひとつに日本国債のデフォルトの可能性が挙げられます。
第三者機関である「ムーディーズ」や「S&P」等の格付会社による日本国債の格付けは年々評価を落としているのは周知の事実です。
日本は世界の中でもトップレベルの経済大国ではありますが、経済大国としての評価は年々低下しているのが現状です。
では、現実的に日本国債がデフォルトする可能性は本当にあるのでしょうか?
日本国内の有識者の見解では、日本国債が財政破綻によってデフォルトを発生する可能性は100%あり得ないと主張する方が多くいます。
また、海外の有名な投資家、ジムロジャースは、世界中どこの国もまだ過去に事例のないレベルの高齢化社会と急激な人口減少を迎えている日本の現状を踏まえて、このままではデフォルトとなるのは至って必然であるとの見解を示し警鐘を唱えております。
デフォルト=国家の破綻までは無くとも、厳しい状況におかれている事実は把握しておく必要があるでしょう。