投資ぶっく >> 株式・FX・債権・証券 >> アセットアロケーションとは?資産配分・比率
⇒アセットアロケーションの基礎知識
⇒資産配分比率を決める市場の特徴
⇒アセットアロケーションの目的はリスクの分散
⇒資産配分の基礎知識・市場には相性がある
アセットアロケーションとは、資産運用を行う際に投資資金を複数のリスクリターンの異なる投資先に配分し投資する投資方法の事を言います。
アセットは、日本語で資産を意味し、アロケーションは配分を意味です。
ですからアセットアロケーションとは直訳すると資産配分という意味となります。
年金の運用先を自分で決定する確定拠出年金などでは、この資産配分の比率を自分自身の年齢や目的に応じて計算し理想的なポートフォリオを構築する必要があります。
尚、確定拠出年金による資産運用では定期貯金や保険商品などの貯蓄商品と、株式や債券などの投資信託をそれぞれ自分の状況に応じた理想的な資産配分を行う事が基本とされております。
確定拠出年金では複数の投資信託商品の中から自分で商品を選択しアセットアロケーション(資産配分)を決定しなければいけません。
この際、まず投資するマーケットの基本的な特徴を掴んでおく事が何よりも重要です。
確定拠出年金の投資先は大きく分類すると公社債投資信託と株式投資信託に分類する事ができます。
公社債投信市場は債券を主体とした投資信託で、値動きが遅く安定感のある動きを示しやすい特徴があります。
また、株式投資信託市場は、基準価額の変動幅が短期的に大きく変動しやすくリスクもリターンも大きくな動きを示しやすい特徴があります。
アセットアロケーションの目的は投資する個人の目的によっても異なりますが、確定拠出年金口座内の資産配分の原則はリスクの分散です。
アクティブ運用投資信託を主体とする資産配分を行う事ももちろん自由ですが、大儲けを狙うというスタイルよりも投資先を分散しリスクを分散する事で老後の年金資産を守りながら運用益を出すスタイルであるとイメージしておくとわかりやすいかもしれません。
一般的な個人の投資とは異なり年金資産の運用であるという点を今一度確認し、最低限の元本確保を念頭においた資産配分を行う意識が長期的な年金運用には不可欠な要素です。
尚、確定拠出年金の運用では国内債券市場と国内株式市場、そして外国債券市場と外国株式市場の4つの市場に分散投資しながらリスクヘッジをはかることが基本的な流れとなります。
これは資産配分が国内市場ばかりに偏っている場合は国内の経済が低迷している時に全体的に資産が目減りしてしまう為です。
株式市場は世界的に共通した動きを示す傾向があることから、外国株式市場が下落した場合に国内株式市場も大きく下落する事はよくある事です。
また、前述したように資産配分が国内株式市場や国内債券市場に大きく偏ると国内の経済状況に大きな影響を受けることになります。
その為、アセットアロケーションの組合せの例としてよく掲げられる例に異なる経済状況下で収益を得ている市場を組み合わせる事が理想的なスタイルであると解説されております。
尚、一般的に下記の市場の組合せは、相性の良い市場の組合せであると言われておりますので、これから確定拠出年金の運用を行う方は覚えておきましょう。
【相性の良い市場の組合せ】 | |
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国内株式市場 | 外国債券市場 |
外国株式市場 | 国内債券市場 |
自分のポートフォリオをチェックする際は、目的に応じてポートフォリオの比率を検討していく事になりますが、確定拠出年金の資産運用では半年に一度はリスクの分散を意識した資産配分とかけ離れていないか確認する習慣を持つことが大切です。