⇒アクティブ運用ファンドとは?
⇒アクティブ運用のメリット・デメリット
⇒パッシブ運用ファンドとは?
⇒パッシブ運用のメリット・デメリット
アクティブ運用とは独自の情報分析に基づいて、特定の株式インデックスや債券インデックスのベンチマークを上回る投資成績を目指す運用のことを言います。
401kでは多くの投資信託商品の選択が可能となっておりますが、アクティブン運用ファンドの場合は、ファンドマネージャーが独自の知識とスキルを用いて積極的に市場平均を上回る運用成績を目指すファンドであると言えます。
投資信託商品の場合は各証券会社が提供する目論見書などに、資産運用の方向性が記載されております。
仮にアクティブ運用ファンドとの記載がなされていない場合でも、明らかにベンチマークを上回る投資成績を目指す積極的な信託商品はアクティブ運用ファンドであると判断できます。
アクティブ運用の最大のメリットは言うまでもなく市場インデックスを超える大きなリターンを得られる可能性が高くなる点にあります。
アベノミクス効果と言われた2013年度では国内株式市場が50%超の成長を果たしたこともあり、インデックスファンド以上に大きなリターンを得たアクティブ運用ファンドが多くありました。
このようにファンドマネージャーの目論見と市場が一致した場合は、投資信託と言えども大きなリターンを見込める可能性があるのがアクティブ運用ファンドの最大の利点です。
逆にデメリットとしてはファンドマネージャーが設定したポートフォリオと市場の動きが異なった場合、大きく元本割れを起こす可能性があるという点です。
また、独自の調査によって商品を選択する事から調査費用も高額となるケースが多くなることから、投資信託の運用報酬も高くなります。
パッシブ運用とはアクティブ運用とは異なり市場のベンチマークから乖離する事がないように市場インデックスへの連動を目指して運用する運用手法の事を言います。
パッシブ運用ファンドは、現在の経済状態を考慮し市場を上回る運用成績を上
げることが困難であると判断されるケースに構成される特徴がある事から株式や債券市場全体のパフォーマンスに連動したリターンを目指します。
ロバートキヨサキ氏の代表書籍である「金持ち父さん貧乏父さん」をお読みの方は「インデックスファンド」と言う言葉を何度も耳にされたことがあるでしょう。
このインデックスファンドとは、市場に連動する投資信託商品の事を指しており、まさしくこのパッシブ運用ファンドがインデックスファンドに該当します。
パッシブ運用ファンドの運用成績は長期的に見た場合は大きなプラスとなるケースが大半であるため、経済状況が下向きの時などはパッシブ運用ファンドよりも安全性の高いファンドとして位置づけられております。
パッシブ運用の最大のメリットは市場に連動する商品に幅広く運用を行う分散投資による運用が行われる為、リスクの幅広い分散が可能となっている点にあります。
市場全体が下がっている場合は、仮にパッシブ運用ファンドであったとしても運用益の下落が免れるものでもありません。
しかし、幅広い分散投資を行う事によってリスクの軽減を図り、長期的にプラスに移行しやすい特徴がある点もパッシブ運用ファンドの大きな特徴であると言えるでしょう。
また、アクティブ運用ファンドと比較すると、調査費などの諸費用が抑えられるため運用報酬も低くなります。
逆にデメリットとしてはパッシブ運用ファンドはインデックスに連動する事を目的としている事から、市場全体が下落相場である場合に大きな防衛措置を講じにくい点があげられます。
アクティブ運用ファンドの場合は、独自に調査した株式などが組み込まれている為、市場と連動せずに成長を果たす株式などが価額の下落を防止したり、成績の低い特定の投資対象を外すなどポートフォリオを組み替える事も容易です。
その為、パッシブ運用ファンドの場合は柔軟性に欠ける性質を持っている点を把握しておく必要があります。